この内容について、少し補足してみたいと思います。
■ テーマの選択について
「フレームワークの利用」というテーマの問題を選択し、「フレームワーク」として「自社開発のWeb閲覧アプリケーションのフレームワーク」というものを選択して論述しました。
2022年現在だと、スマホにChrome とか Safari とか当たり前にように入っていますが、ガラケー時代はそんなことはなかったわけですね。
この「フレームワーク」としては、通常だともっと一般的なもの、例えば
・Webフレームワーク向けの Ruby on Rails、ASP.NET、Angular、Vue.js、React など
・ネイティブアプリ開発向けのXamarin、 React Native、Flutter、 Electronなど
が思いつくと思います。
テームとしてこれらを選択するのも良いと思います。
自分は業務経験から「自社開発のフレームワーク」を選んだというだけですね。
きちんとフレームワークの説明ができていれば問題ないと思います。
■ 自分の役割について
「私はZ社のアプリケーションエンジニアとして、開発に携わった。」と書いてますが、当然実際は違いますw。
そもそも「アプリケーションエンジニア」という役職というか肩書の人自体少ないのでは?
「プロジェクトリーダー」とか「リードエンジニア」とかそういう表現のケースもあると思います。
それでもあえて「アプリケーションエンジニアとして開発に携わった。」と主張するのが論述試験のポイントですね。
「アプリケーションエンジニア」の論述試験なわけなので、「開発メンバーとして開発に携わった」とか書いてしまうと「題意を満たしていない」ということになってしまい、合格からはだいぶ遠ざかると思います。
(2022年現在の試験制度だと「システムアーキテクト」ですね、適当に読み替えてもらえれば)
■ 「課題と認識したこと」の内容
「課題」がどういうものであり、どのように対策を行ったか、またその結果の評価と改善点、というのが論述内容のメイン部分になってくるわけですが、自分が書いたのは以下の3つでした。
・[課題1] X社の要求事項を確認したところ、フレームワークの機能の一部についてX社が要望する機能が不足しており、機能変更が必要
・[課題2] プロジェクトメンバのうち、フレームワークの利用経験者が少なく、精通しているメンバがほとんどいない
・[課題3] フレームワークの特定の利用パターンにおいて、性能が著しく悪化するケースがあることが判明し、 本プロジェクトにおいてそれが該当してしまうことが判明した
過去に実際にそういうことがあったか?というと、全く同じというものはないですね。
似たようなことはありましたが、論述試験向けに書きやすい形に簡略化したり創作したものになっています。
まあ試験なんでそんなもんですね。
過去の似たような経験をもとに、題意に当てはまるものをでっち上げる、というのが論述試験では重要になるのかと思います。
例えば「フレームワークがとても素晴らしく、チームメンバもそれに精通しており、課題と認識できるものは全く無かった」とかいう大成功プロジェクトが過去に実際にあったのだとしても、その時のことについて論述試験で書いてしまうと、これまた「題意を満たしていない」ということになりますね。
■ 字数の制限について
段落を分けたり、「[課題1の対策]」だけの行を作ったりと、字数稼ぎしてるっぽく見えますが、実際には「見やすくするため」というのが目的ですね。
採点官も人間なので、びっちり詰め詰めで書いてあるものよりも、適度にスペースを設けて書いてあるほうが読みやすいはずで、心象もよくなるはずです。
「〜字以上〜字以内」とかは、「行数」でのカウントと考えて問題ないはずです。
実際、プロジェクマネージャ(PM) の論述試験では「設問ウ」で「600字以上1,200字以内」となっており、ギリギリ600字の24行目のところまで書いて時間切れになりましたが、無事に合格していました。
実際の「字数」をカウントすると明らかに600字未満でしたが、合格していたということは「600字の行まで使われていればOK」とみなして良いと思います。
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以上、補足でした。参考になれば。